上灘地区を再生する

再生委員会

里山・里海とは

人の手が入ることによって守られてきた自然環境のことを里山と言います。
上灘地区の豊かな里山から流れ出る河川水には豊富な栄養が含まれており、豊かな海をつくっておりました。
アワビ、ウニ、サザエ、アジ、タイなど、多くの魚介類が住んでいた綺麗な海。
それを私たちは里山から作られた里海と呼んでいます。

近年、その上灘地区は里山を形成できないほど、過疎化が進んでしまいました。
かつての畑や林は、今や密林となり、地面には日光が差し込まず、脆弱な土地となってしまったのです。
かつて800年保たれていた生態系がここ数十年で崩れてきています。

  • シカによる被害

    50年前まで盛んだった炭づくりのための木の択伐・間伐が、過疎化のため 現在はおこなわれておりません。そのため木々がどんどん高木化し、草の芽や木の果実がシカの口に届かないほど大きくなってしまいました。

    また密林化しているせいで日光を遮って下草も生えなくなってしまっています。

    そのため、食べるものがなくなったシカによる被害を受ける畑が拡大しています。

  • 土砂崩れのおそれ

    林道沿いの平地や休耕田がシカによる食害を受け、貧弱な土壌となり、裸地荒地化し保水力が低下しています。

    山の高地では密林化した木々の枝が水を貯え、保水力の低い低地でそれを支えきれず、非常に土砂崩れが起きやすい環境となってしまいました。

    ここ十数年、土砂崩れの頻度は増加傾向にあります。

  • 磯焼け現象

    その土砂崩れによって海に流れ出た土砂で海岸が埋まり、海藻類が枯死し藻場が減少しました。そのため魚介類が減り、漁師の生活を苦しめています。

    漁の対象生物以外の魚介類も減少したため、乱獲が原因とは考えにくい状況なのです。

以上の問題の根本は人口減少による里山の衰退に起因していると予想されます。

山の択伐・間伐により、シカやイノシシの居場所をつくり、保水力・栄養ともに豊かな土壌をつくる「里山再生」こそが、上灘地区の生態系を元に戻すもっとも有効な手段だと思います。

里山里海再生委員会

今回、地元の畑田組町内会と連結をとり、あわじFANクラブの支援のもと、上灘地区を甦らせる方法を考え、大阪大学の指導をいただく形で、上灘里山里海再生委員会を立ち上げました。

考えられる根底の要因である「木々の択伐」に関して、この度モデル実験と称しまして、3区画を比較しどのような結果が得られるのかを検証します。

その上で、択伐した木についての活用方法(後片付け)として、古くから上灘地区でもおこなわれてきた「木炭づくり」を試験的に実施いたします。
いずれ、野生動物の生態系から学ぶ環境、社会教育学習の場をつくり、実際体験を通じて、人と自然の良質な関係づくりを学んでもらえる場を提供できたらと思います。

委員会メンバー構成

  • 畑田組町内会
  • 地元出身の有志
  • NPO法人 あわじFANクラブ
  • 淡路島モンキーセンター

あわじ環境未来島構想について

上灘里山里海再生委員会は、「あわじ環境未来島構想」の後援のもと、活動しております。

あわじ環境未来島